それは妻と二人でDIYショップで買い物を済ませた帰り道、
その日の環状7号線は我が家のポンコツ車が苦手としてる渋滞を断続的に起こしていました。
渋滞によって空冷のエンジンは冷却されること無く暖まり、パーコレーションを誘発してエンスト→
立ち往生して後方の車両からヒンシュクを買うという、お決まりのパターンに陥ることが容易に
想像できる状況になっていたのです。
(十分に寒い季節なので納得いかない点もありますが・・・)
緩慢なストップ&ゴーが続く中、私は多少前方の交通が空いたのを見計らって
エンジンを思いきってブン回すことにしました。
ところが、信号が変わり車間距離を調整しながら陸橋を勢い良く駆け上がっていったものの、
タクシーが急に車線変更をしてきたこともあって遭えなく失速。
しかも、アクセルを踏み込んでも思ったように加速せずにノロノロと惰性で坂を降りるのがやっとの
状態になってしまったのです。
私は慌てて車を止めて車をチェックしましたが、スパークプラグにしてもキャブレターにしても
急激に走れなくなるほどの変化は見受けられず、
エンジンが吹け上がらずアイドリングもままならない状況
でした。
助けを呼んで牽引して貰おうかとも思いましたが、エンストしてもエンジン自体は
直ぐに掛かるので騙しだまし自走して帰ることにしたのでした。
周りからヒンシュクを買いながらも、なんとか家にたどり着いた私は、翌日車の再チェックをはじめました。
実は同じような状況に2日前の夜に遭遇していたのですが、家のごく近くで起こったので
実害が無かった上に、家にたどり着いてエンジンをかけ直したところ正常に戻っていたのです。
(←後にこの原因は合理的に判明する)
その為、キャブレター調整程度で直る簡単なトラブルだと思っていたのですが、一向に状況は
進展せず、私は頭を抱えてしまいました。
いつもの
『サボり癖』
とは明らかに違う症状で、素人である私には原因の見当が全くつかず、
そうかと言って自然治癒する事もありませんでした。
私は考えた末に、『サボり癖』の件で怪しいと思っていても
『面倒なので交換を避けてきた部品』
に活路を見い出すべく、一か八か分解してみることにしたのでした。